福井の原発トラブル多発 本紙集計 事故後の15年間で155件にも / 2026年3月1日号

 東日本大震災・東京電力福島第一原発事故から11日で15年。事故の収束は今も見通せず、住民の避難も続いているのに、政府は原発の「最大限活用」を進め、滋賀県に隣接する福井の「原発銀座」で再稼働を強行しています。各原発では事故やトラブルが15年間で155件にも(本紙集計)。県民からは「再稼働するな」「早く原発ゼロを」との声が止みません。

 福井県内の原発は15基のうち、廃炉決定と審査不合格を除く全7基が再稼働(高浜2号機は定期検査中)。全国で再稼働した原発(14基)の半数が集中し、全国で最も危険な地域と言われています。 「滋賀民報」が調べてみると、福井の原発では直近5年間に事故やトラブルが多発していました。昨年1年間だけでも、▽排気筒から放射性ガスが漏えい(2月=大飯3号機)、▽作業員が放射性物質を含んだ水のプールに落下(4月=高浜3号機)、▽非常用ディーゼル発電機などの冷却水が約600リットル漏出(6月=敦賀2号機)、▽放射性物質トリチウムを含んだ水が漏れ出す(12月=廃炉作業中のふげん)と、どれも過酷事故につながりかねないトラブルばかり。再稼働中の高浜1号機は運転開始から50年を超え、稼働中の原発では国内最古。配管の老朽化による破損で11人が死傷する事故(04年)を起こした美浜3号機など、長期稼働による施設の劣化が深刻ですが、事故の多くは作業員の不注意や操作ミスなど人為的なものとして処理されています。


(全文は紙面で)