
県内を含む近畿一円でAMラジオ放送を行ってきたKBS京都(本社・京都市)が、彦根市三津屋町にある送信所を今年度末から半年間、休止しようとしていることがわかりました。県内の多くの地域が影響を受け、とりわけ湖北地域や山間部では、番組を聞けなくなる可能性が出ています。労働組合が撤回を求めて署名を呼びかけています。
〝北部リスナー切り捨てか〟
KBSは地域のニュースやトーク番組など幅広い放送で、ローカルラジオとして県内でも親しまれています。現在は滋賀放送局(大津市)での番組制作は行われていませんが、滋賀のリスナーに向けた番組の制作・放送が京都で続けられています。県内全域で聴くことができる唯一の民間AMラジオ放送で、休止を知ったリスナーからは「送信所を休止しないで」の声が出ています。長年のリスナーの一人、成宮祐二さん(85・彦根市)は、今でも、畑仕事中に携帯ラジオで放送に耳を傾けています。「高齢者はラジオを聞いている人が多く、災害時の情報としても………
―― 全文は紙面で