除幕に歓声
「平和のシンボル」として未来へつなごう――。憲法9条の条文を刻んだ石碑が滋賀県内で初めて、三井寺境内(大津市)に建立され、日本国憲法公布日の3日、「完成除幕式」が行われました。県内外から200人超が集い、石碑建立を機に「平和への思いと憲法9条の精神をさらに広げよう」と誓いあいました。
三井寺境内に建立されたのは、「平和といのちをつなぐ碑(九条顕彰碑)」です。碑の正面には、福家俊彦(ふけ・しゅんげん)三井寺長吏が写した日本国憲法第2章の第9条(戦争の放棄)が記され、裏面には「建立の思いと願い」が刻まれています(別掲)。
3月に呼びかけ人34氏が賛同を呼びかけ、4月に「三井寺に『平和といのちをつなぐ碑』を建てる会」を結成。各地で募金活動が取り組まれ、10月20日までに県内外の1350人以上から目標の300万円を大きく上回る602万円が寄せられました。
除幕式では、福家長吏が「それぞれ立場は違っていても、平和を求める気持ちは多くの人が共通する。『九条の碑』をみなさんの活動のシンボルとして、末長く見守ってもらいたい」と「祝いの言葉」を述べました。
三日月大造知事が祝辞(代読)を寄せ、佐藤健司大津市長とフリージャーナリストの伊藤千尋さんのメッセージが紹介されました。
その後、世話人らが「戦争のない世界、戦争放棄の国が、一日も早く実現するよう新たな決意と誓い」を込めて勢いよく紅白の綱を引くと、御影石の石碑が姿を現し、参加者一同から拍手と歓声が。除幕の後、県内外の多くの参加者が次々と石碑に並んで写真を撮っていました。
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