患者悲鳴〝治療できなくなる〟「OTC類似薬」の保険外し/ 2025年11月30日号

市販薬と同じ成分や効果を持つ医療用医薬品(OTC類似薬)を保険適用から外し、全額自己負担にしようとしている高市内閣が21日、制度改悪を「来年度中に実施」すると閣議決定。OTC類似薬は風邪薬やアレルギー薬、かゆみ止めの塗り薬など種類が多く、保険適用から外されると、薬代は数倍~数十倍に(表参照)。アトピーなど慢性疾患を抱える患者からは、「治療ができなくなる」と悲鳴があがっています。


「今使っている薬が保険から外されてしまったら、本当に困る」。守山市の田島満子さん(仮名57・自営業)は困惑します。アトピー体質で、幼少期からずっと皮膚科治療を続けてきました。「良くなったり、悪くなったりを繰り返してきました。一番酷かった時は頭の先からつま先まで。家族にも見られたくないくらいでした」
 症状が安定している時も、全身用の保湿剤とステロイド剤は手放せません。稼業は手作業が多く、仕事中も常にポケットに保湿用のクリームを入れて塗りなおしています。
 田島さんに処方されている薬(1ヵ月半から2ヵ月分)のうち処方箋なしでも購入可能なOTC類似薬は3種類。処方箋では約2400円で済んでいますが、全て市販薬にすると1万4000円以上に。「アトピーの治療は保湿が基本。保険外になったら、今と同じ治療は受けられない。私にとって必要な治療なのに」と憤ります。

―― 全文は紙面で

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